概要
Blackmagic Design社のATEM Miniを購入しました。今更と言われれば今更なのですが、手元に一台持っておきたかったので購入しましたので、数日使ってみてファーストインプレッションを記録に残しておこうと思います。
ATEM miniとは
ATEM miniはBlackmagic Design社から販売されている小型映像スイッチャーです。発売時の価格は4万円を切るという破格の価格で、スイッチャーとして利用している放送業界だけでなく、VJがVJミキサーの代わりとしてこのATEM miniをこぞって買っていった記憶があります。
ATEM miniシリーズには、ATEM mini (無印)、ATEM Mini Pro、ATEM Mini Pro ISOなど様々な型番のATEM miniが売られており、後者になるにつれて機能改善と機能追加が行われております。基本的には後者の方が良いのですが、いかんせんATEM Miniの価格が破格すぎるためProが発売されたタイミングでもATEM Miniが売れていたという状況でした。
さて、ATEM Miniは4つのHDMIとスチル(内蔵のメディアプレイヤー)入力と、HDMI出力とusb type-c出力があります。VJミキサー用途で使うなら簡単に言えば4in2(?)outのスイッチャーとして捉えてもらって問題はありません。ただしあくまで配信用のスイッチャーであり、HDMI出力は本来はプレビュー再生の用途として使われるので、VJミキサー用途として使う場合は4in1outとして考えても良いかもしれません。
開封
筐体はこのような感じの箱に入った状態です。一般的な機材箱で、発泡スチロールと厚紙の箱からなります。
箱を開けると初めに取扱説明書を含むパンフレット類が見えます。中には取扱説明書、Blackmagic Designのステッカーシール、Atem Software Controlソフトウェアのインストールガイド、DaVinci Resolveのインストールガイドが入っています。DaVinci Resolveに関しては今回は詳しくは触れずにおきますが、Blackmagic Design社から出ている動画編集ソフトです。
さらに箱の中には電源ユニット。DC12V1.5Aセンタープラスです。プラグは世界共通にする様に交換して形状を変えることができるようになっており、日本では2芯タイプのコンセントプラグになります。アース線付き3芯のUSプラグは入っていませんでした。このDC電源ですが、Atem Miniは12V1.5Aですが、Atem Mini Pro以上だと3Aが付属しているとからしく、互換性は基本的にありません。ATEM Miniの消費ワット数は18Wとかいてあるので、基本的にはこのDC電源を使用しますが、入力自体は様様な電圧を受け入れることができるので、汎用のDC電源を流用することも可能です。
DCジャックにはロック機構がついているので簡単に外れることはありません。しかしながら本体に電源ボタンはついていないため、DC電源を差したタイミングで電源が入るので電源を切るためにロックを外す必要が出てきます。
さて、最後に箱の名にはAtem Mini本体が出てきます。本体は特に個別に包装はされていませんが、僕はそんなに気にしません。筐体自体に関して詳しくは後述しますが、一言で言うと軽いです。接続端子類は背面にまとまっていて、側面には排気口があります。起動させても音はしないのでおそらくはファンレスの構造をしているため、機材は出来る限り余裕ある机に置くなどして熱を逃すようにする必要がありそうです。
筐体についているボタンはシリコン製でフニフニという感触ですが、筐体自体が斜めになっているため押し心地は悪くなく、特にチャンネル選択やカットオートのボタンは引っ掛かりがないので押し損じは起こりにくそうという感想を持ちます。逆に上部のボタン群はオーディオ周りのボタンですがVJ用途では基本的に使うことがありませんがこちらはボタンが小さいためにシリコン特有の引っ掛かりが起きるので誤作動を防ぐことができそうです。
一点気になることは、起動後のボタンについているLEDが明るすぎるということ。本来用途としてスタジオやホームユースをターゲットとしていることから、明るい部屋でも視認性が良いようにとのことだと思いますが、クラブなどの暗いところで使うとなると明るすぎる節があります。説明書を読んでも光度調整は無さそうなので、そこだけが気になるところです。
ATEM Software Control
ATEM Mini 自体についている機能は多くありますが、小型化、低コスト化のため、ボタン類は一部しか付いておらず、全機能を使用するためにはBlackmagic Design社から出ている専用のアプリケーションソフトウェアを使用する必要があります。このソフトウェアは基本的に起動時に接続されているATEMを探すため、実機を持っていないと管理画面を触ることができません。
ATEM Software Comtrolに関する詳細も後ほど見ていきますが、起動画面をみると必要な項目がまとまっていて見やすいという印象です。特にATEMシリーズにある機能でATEM Miniで使用できないものはグレーアウトされていて、間違って押すこともありません。ボタン類の大きさはそこそこあるので、どちらかというとマウスではなくタッチスクリーンの使用を想定して作られているようにも感じます。
まとめ
今回はATEM Miniの開封から使用まででした。次回以降実機をじっくり見ていこうと思います。