Helix 自作キーボード製作記 (その1)

Helix 自作キーボード製作記 (その1)

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この記事は長くなりそうなので、シリーズ化になります。

はじめに

Helixという自作キーボードを購入して作ってみました。
今回はその購入から製作までをまとめました。

自作キーボードとHelix

自作キーボードの沼というものがあります。僕自身はそこまでキーボードにこだわりがないのですが、一部の界隈の人は一般に慣れ親しまれているQWERTY配列に敵意をむき出していたり、スイッチの硬さや距離などにこだわりのある人がいます。
多くの場合はゲーミングキーボードと呼ばれるようなカスタマイズ製の高いキーボードが使われる場合が多いですが、さらに一歩進んでキーボード自体を自作するというユーザーもいます。

とはいえ、自作キーボード界隈には多くのユーザーが携わっており、色々な人かが好みにあったキーボードの自作キットを販売していたりします。プログラム自体はすでに組み込まれていたり、汎用のファームウェアであるQMKと呼ばれるファームウェアが組み込まれています。
そのため、自作キーボードに挑戦する人ははじめはこういったキットを購入して製作(半田づけ等)を行うのが一般的です。

HelixキーボードはQMK Firmwareベースの自作キーボードの一種で、自作キーボード界隈では人気のキーボードのうちの一つです。
左手用・右手用でキーボードが半分に分割されているキーボードで、配列は片手ごとに32個のボタンがマトリクス状(ortho-linear配列)に並んでいます。
製作方法によりますが、キーボードにOLEDディスプレイを組み込んだり、LEDでキーボードを光らせたりできます。

Helix自体はQMKで動かしているので、キーカスタマイズが簡単に行えるので、「どのキーを押したらどの文字になるか」の変更や、キースイッチのレイヤー化 (1つのキーに複数の機能を持たせる)をさせることが可能というわけです。
これはHelixの機能というよりもQMKの機能ですね。

購入/発送

購入

今回購入は遊舎工房さんの通販を使いました。電子工作系の実店舗が家の近くにないのでお店に行くのに交通費がかかることを考えれば、送料がかかっても通販を使うほうがいいかと思った次第です。遊舎工房さんは通販でPaypalが使えるので安心してクレジット決済ができます。
今回はHelix キーボードを作るためのキットに加えて、他にもいろいろ購入しました。また元から持ってるパーツ等もあったので今回購入したものと必要なものは一致していません。

実際に必要なパーツは以下の通り。Helix キーボードキットの購入ページに詳しい説明が書いてあります。

Helix キーボードキット (片手分) : ×1
https://yushakobo.jp/shop/helix-keyboard-kit/

Kailhロープロファイルスイッチ (10個) : ×4 (スイッチ32個必要)
https://yushakobo.jp/shop/pg1350/

Kailhロープロ無刻印キーキャップ1U (10個) : ×4 (キーキャップ32個必要)
https://yushakobo.jp/shop/pg1350cap-blank/

その他、USBケーブルや両手使いするならRTTSケーブルが必要です。

今回購入したのはこんな感じ。スイッチに関しては以前にどのスイッチがいいかと試すために各色とキーキャップを一度購入していたので、今回は3×10個入りですが、実際には32個使うので注意。
僕は赤軸がしっくりきたので今回赤軸を買っています。

発送

購入手続きをしたのは2019.08.07 (水)。夕方ごろ(19:53)にPaypal経由で決済しました。Paypal経由で購入したので手続きは一瞬です。
発送完了のメールが2019.08.08 (木) の昼過ぎなので発送手続きも手早いです。もしかしたら土日を挟むと発送は週明けになるかもしれません。
僕は関西に住んでいるので到着は翌日 2019.08.09 (金)でした。

配送は郵便 (クリックポスト)で行われたので、ポスト投函で送られてきました。

開封

送られてきたものはこんな感じの箱に入って送られてきます。住所が書いてあるので裏面ですが、逆側にミシン目がありそこから開封できます。

開封するとパーツが梱包材に包まれた状態で入っています。一つ一つのパーツはジッパー付きの袋に入っています。

キットの中身はこんな感じ。
基板、トッププレート、ボトムプレートがまとめて入ったもの。
組み立て説明書・Pro Micro、OLEDディスプレイ、ネジスペーサー・コネクター類、保護プレート、表面実装基板(ダイオードとLED)

Pro MicroはSparkfun社の(Arduino) Pro Microを元にしたマイコンボードの互換機です。おそらく中華製なのでしょうがチップにつながっているはんだなどは綺麗なので信頼できそうです。
遊舎工房のPro Micro互換機の購入ページには特に詳細は書いていませんが、本家Pro Microには5V/16MHz駆動のものと3.3V/8MHz駆動のものとの2種類がありますが、ボードに乗っている水晶振動子に「16 000」と書いてあるのでおそらく5V/16MHzの互換機です。付属のLEDチップ(SK6812mini)が5V駆動なので3.3VのPro MicroはLEDが光らないという問題が起こるかもしれませんので別途で購入する場合は注意が必要です。

ついでにキーキャップは今回黒塗装のものと無塗装のものを購入しました。
とりあえずはじめは黒キャップで運用して、気が向いたらキー塗装に挑戦しようかと思ったのでそのうち塗装に挑戦します。
このキーキャップはKaithのロープロファイルキー専用のものなので他のキーに転用できないので注意。

まとめ

とりあえず今回は購入記です。購入から到着までがとてもスムーズだったので満足しています。

次回からキーボード作成記事になります。

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