概要
ArtNet-DMXコンバーターであるShowjockey社製SJ-DMX-E2を購入したので購入記録です。特に目新しいことは書いていないのですが、せっかくなのでまとめておきます。
購入記
購入まで
まず、製品に関する話の前にDMXの話を少し。
照明操作の信号規格として使われるDMX512ですが、その信号をPCから出力する方法には2種類あり、USB経由で出力するUSB-DMX変換デバイスと、Ethernet経由で出力するArtNet-DMX変換デバイスがあります。どちらにおいても高いシェアを誇り一般的に使われているものは、Enttec社製のもので、多くの照明コントロールソフトはEnttec社製のデバイスを動作保証としています。
さて、USBとEthernetの大きな違いですが、USBデバイスを用いた場合、USBドライバのインストールが必要であったりソフトへのデバイスの認証が必要であったりと手順が多く、例えば万一のトラブルでUSBの認識が外れた場合、照明ソフトや最悪の場合OSを再起動する必要があったりします。
対してEthernet経由のやりとりは相手側デバイスのIPアドレスさえ把握していれば基本的にはArtNet経由でやり取りするためUSBデバイスを使用した場合よりも安定した動作が保証できます。(もちろん、ローカルネットワークの帯域が混んでいれば遅延等が起きる可能性がありますがもとより照明を他と同一ネットワークで運用しようとする前提から疑問がありますね。)
Enttec : https://www.enttec.com
Enttec DMX USB Pro : https://www.enttec.com.au/jp/?product-id=506
Enttec ODE mk2 : https://www.enttec.com.au/jp/?product-id=3609
Ethernet経由でArtnetを受信してDMXに変換するデバイスは様々ありますが、その中でも低価格で安定した動作をするのがこのShowjocey社製のSJ-DMX-E2です。ラインナップとしては2Univetse出力するE2のほか、4Universe出力するE4や8Universe出力するE8などがありますが、今回は小型なものが必要だったのでE2を購入しました。
Showjockey : https://www.showjockey.com
Showjockey ArtNet DMX Controllers : https://www.showjockey.com/product/dmx-controller/
さて、SJ-DMX-E2は入力にEthernet (RJ45)端子、出力にDMX5pinを2系統とするArtNet-DMXコンバーターです。特に特筆することはないですが、小型。サイズは「H43W65D76mm(突起物含まず)」とのことでポケットサイズです。
このSJ-DMX-E2は日本ではアカリセンターがメーカー取引を行っており、通販を通して購入することができます。ただし、メーカー品としてDMX5PinのものとDMX3Pinのものがありますが、アカリセンターで取り扱っているものは5Pinのもののみで3Pinのものを購入する場合はメーカー直販を通して購入する必要があります。
まず最初に申し上げておきますと弊社では5pin仕様のみの取り扱いとなって
おり3pinはございません。
3pinにつきまして、実は中国が基本3pinであり5pinは使われておりません。逆に日本では5pinが主流と言われているものの中国製の機器が多く使われる為3pinが多かったりします。なお、5pinには音響のケーブルと混合しない、
抜けにくいなどのメリットもあり3pinはコストが低く抑えられるメリット
がございます。
弊社では5pin-3pinの変換ケーブルを使用される事をオススメしております。
https://www.akaricenter.com/tokusyu/mirror_ball/cable/cable-convert.htmどうぞご検討くださいますようお願いいたします。
DMX3Pinのものが欲しかったのですが、残念です…
実は日本代理店を通さずに購入する場合はShowjockey公式はAlibabaでの販売が行われております。(が、個人で購入する場合Alibabaの使用は少しハードルが高いです。)
代わりとしてAliexpressをみると、Showjockey製ではないですがOEM製品がたくさん見つかるので、それを購入するという手もあります。アカリセンターに比べて格段に値段は安いものの中国発送のために到着まで時間はかかります。
今回納期が早くないと間に合わないという理由で日本代理店を通して購入することになりました…(まーじで備えあれば患なしの精神でもっと以前に購入しておけばよかったと後悔してます…)
購入から開封
アカリセンターは「即納」とのことで購入しましたが、購入処理から到着まで1日でした。つまり購入した次の日には手元に届いていました。この早さは日本の流通業の賜物ですね。
開封自体はさらっと済みますが、中に入っているものは
- 本体
- 電源 (DC12V 1.5A センタープラス)
- Ethernetケーブル (Cat.5, 60cm)
- 取り扱い説明書 (日本語 / 代理店作成品?)
です。EthernetケーブルはCat.5なのでもしかしたら別に購入した方がいいかもしれません。
本体はアルミ筐体が使われています。Ethernetコネクタ、Resetボタン、電源コネクタインジケーターランプが付いている面と、DMX 5pinの出力端子が付いている面からなっています。その他の面には特に接続部も穴もありません。
ついでながら、このDMX5pinコネクタはパネルマウントコネクタですが、PCB基盤直付タイプのものではなくSolderタイプの5Pinのうち、1,2,3ピンが使われており4,5ピンはNCピンになっているので、XLR 3pinのパネルマウントを購入すれば簡単にDMX 3pinに変更することができます。
逆側のDCコネクタは基板直付けなのとEthernetコネクタは基板との結線が短いので無理に分解すると断線してしまう可能性があるので、触らないことにしました。
使用
設定
Artnet設定はこのデバイスを同一のローカルネットワークに接続することでブラウザ上で編集することができます。
デバイスの固定IPアドレスは「192.168.1.200」となっているので、「192.168.1.xxx」のIPアドレスを持ったPCとLanケーブルで接続したのち、ブラウザを立ち上げて「192.168.1.200」と入力することで設定画面に入ることができます。設定画面ではAetNetのSubnetとUniverse番号、本体の識別ネーム、IP AdressとSubnet Maskの設定ができます。
このデバイスはArtNetのArtPollReply機能に対応しているため、ArtNet接続したいソフト側でPollすることで自動的にデバイスが認識されます。もちろんIPアドレスとUniverseを入力することでもArtNet接続を行うことができます。
あとはArtNet経由でDMX512の信号を飛ばせば、完了ですね。
動作確認
問題なく動いていますね。
まとめ
今回は必要に迫られて急ぎで購入したSJ-DMX-E2の購入記録です。
明日から使用します()